そんなクソみたいな趣味があってたまるか
久々にひどい文章を発見しました。
まとめの辺りに若干、創作側の人間が自虐的に書いた風に思わせるような言い回しはありますが、それにしては誘導がヘタすぎる(創作側だとすれば技量が知れます)ので、ここではガチでこういうものを書いちゃったと仮定してガチで突っ込んでいっちゃうことにいたしましょう。
リンク先をご覧いただければ分かると思いますが、この文の著者は
- 土俵に上がるまでが大変
- 土俵に上がってからも時間を取られる
- スキルの維持にも時間を取られる
この3点から「創作」という趣味を
- 「凄まじい勢いで人生有限の可処分時間を吸い取ってい」く
- 「一定スキル獲得後も終わりのない新作制作に休日を全て投げ込む勢いを求められる」
- 「苦痛を伴いながらも、毎日、あるいは毎週、スキル維持のための時間を捻出しなければな」らない
- 「破滅的」
と批判しているわけです。
お前は一体何を言っているのかと。
言うまでもないことですが、この文は趣味における最も重要な要素を欠いています。
そもそも趣味って楽しむものでしたよね?
でなけりゃどうして金にもならないことを「貴重な可処分時間」を使ってやりますか。
もう一度さっきの批判項目を持ってきてみましょう。
- 「凄まじい勢いで人生有限の可処分時間を吸い取ってい」く
- 「一定スキル獲得後も終わりのない新作制作に休日を全て投げ込む勢いを求められる」
- 「苦痛を伴いながらも、毎日、あるいは毎週、スキル維持のための時間を捻出しなければな」らない
- 「破滅的」
でもたまらなく楽しいんだよな!
と本心から言えないのなら、創作を趣味にする必要はないでしょう。というかそれ、趣味が自分自身を縛る縄になってしまってませんか?
件の文中には「創作が遊びではなく仕事レベルになっている」ともありますが、趣味は仕事ではありません。仕事だったらお金稼げるはずですよね。努力は仕事レベルだけど楽しくない? なんでそんな趣味続けてるんですか? マゾですか?
まったくどういう意図でこういったくだらない文章を書いたのか理解に苦しむところではありますが、創作を趣味としない人たちがもしこういった視点を持っていたとすると、それはそれで怖いことではあります。
そもそもこの文が創作側の自虐ネタでないとするなら、著者は一体どういったステータスの人なのでしょうかね。この文のとおりド素人から相当な時間を費やし、やっと土俵に上がったところでまたさんざ時間を費やし、そのうち嫌になった人なんでしょうか。
なんというか……もったいないですね。競争の激しいところで有名になろうと思ったらそれは確かにかなりの努力を要するでしょうけど、そうでない趣味の楽しみ方はたくさんあるのに。
ちなみに筆者は最初から王道ルートでは楽しめないひねた性格なので、ひたすらニッチなところでニッチな需要を獲得することで楽しんでいました。昔のゲーム実況したりね。数多くの観客を獲得することもきっと快感でしょうけど、もし観客の数が少なくて落ち込んでいる人がいるとしたら、数は少なくても「濃い」観客を獲得する喜びというのを知ってほしいな、と思います。